エルメス シェーヌダンクルブレス “カットによる長さ変更”
世田谷区からご来店のお客様からのオーダー !!
「2コマカットしてくれます ?」
おまかせ あれ ♪
糸ノコでカットからのロー付け
エルメスというベリーフェイマスなブランドのブレスとはいえ、作業は糸ノコで切断してロー付け(溶接) +ポリッシュいたします。
私の長年の相棒「糸ノコ君」
このエルメス シェーヌダンクルブレスは、線径が太い = ロー付けする部分が広い ! ので 綺麗にロー材(溶接材)が溶けて、痕が残らないよう温度に気を付ける。
ブランド刻印 + シリアル番号刻印 保護
19Dからはじまる部分がシリアル番号。※お客様の情報なのでぼかしております。
この番号でエルメス側はギャランティーを発行しておりますので、絶対に傷・削るはNG。
よって、真反対側の部分をカットいたします。
黒線の部分を「糸ノコ君」で切断。
2コマ先も切断 ♪
そして、バナーでロー付け(溶接) + ポリッシュ。
ロー付け(溶接) と レーザー溶接/メリットとデメリット
ロウ付け
ロウ材を熱で溶かして金属を接着させる方法です。
切断面全体をロウ材でしっかりと接着するため、強度が高いのがメリットです。
技術と手間を必要とし、職人の技量がハッキリでてしまうのがデメリット。
特にこのエルメス シェーヌダンクルブレスは、線径が極太のため、顕著に表れます。
ハンダをイメージください。
ハンダと違うのは、”こて” ではなく、バーナーを使用します。
使われるロウ材は溶接する金属によって異なります。
レーザー溶接
ロウ材などを使うことなく、溶接箇所に直接レーザーをあてて、ピンポイントで溶接を行います。
熱くなるのがその部分だけなので、宝石のついているジュエリーでも修理しやすいのがメリット。
デメリットは、ロウ材を使用しないため、熱の影響が少なく、金属に熱が行き渡らないため、線径の太い溶接個所の場合、表面だけの溶接となり、クラック(ひびわれ)などの溶接欠陥が発生する場合があります。
当店では
古くから行われている加工法 = ロウ付け を用いております。
ロー材をきちんと溶かし流せるので、溶接個所がどこなのか、ほぼ判別できない位の仕上がりになります。
よって、耐久性も確保できますし、仕上がりが綺麗。
又、いつの日か手放す機会があるかも? と、想われる方には、とても良いかと存じます。
ヘラ仕上げ
この、エルメス シェーヌダンクルブレス はとても綺麗に磨かれております。
さすがエルメス。
通常、シルバー925製のアクセサリーは、廉価品も多く仕上げ作業もいい加減なものが多いです。
しかし、シルバー925製でも数十万とい値段を付けているだけあって、仕上げ作業はキッチリ行ってあります。
よって、お客様のためにも、エルメスさんに敬意を表するためにも、スペシャル仕上げをいたします。
棒の先に超鋼がついたヘラ ※ちょうこう という漢字、これじゃないような気もするのですが・・・。
超硬※こちらでしょうか? ※ 職人なので無知お許しくださいませ。
この棒の先で、シルバーの表面を押しつぶすように “ヘラがけ” いたします。
手仕上げの極みです。
余談ですが、宇宙に行く衛星の部品を、大田区の街工場の職人が “へらがけ” で製造・仕上げをしている。
というTV番組がございました。
大気圏に突入・脱出した時の、摩擦を減らすためなのでしょうか?
“しぼり” とおっしゃっていたような記憶がございます。
青い矢印部分のパーツ3点
ネットショップなどで新品購入した直後でも、細かい擦り傷のように見えるものが少なくありません。 切断・ロー付け後は尚更です。 よって この部分をきっちり磨きます。 エルメスの職人さんに負けないよう、バッチリ仕上げます。 ※加工品が新品状態の場合のみ。 |
完成
青い矢印: 切断及びロー付け部分です。
赤い矢印: 映り込み(背景)でございます。
※画像1500×1214ピクセルありますので、ドラッグ&ドロップして、拡大してご覧くださいませ。
切断した2コマを含め
お預かり品である エルメス シェーヌダンクルブレス をご納品。
「溶接の痕、わからないですね ♪」
というお言葉を頂き、一件落着 !!
ありがとうございました。
エルメス シェーヌダンクルブレスのコマ詰めは当店にお任せください !!
相当数の実績とノウハウを構築いたしております。 全国配送加工受付中 !! クオリティーの高い技術でお客様のリクエストに応えます。 |
お問い合わせくださいませ
受付け時間 11:00~18:30