宝石の名前、鉱物の名前、石の重さを知りたい。そんな時は、口答鑑別メモ(ソーティング)

お得意様からのリクエスト。

「この石、本物?」

う~~ん

しばらく、お預けください。

 

ソーティングとは

「口答鑑別」や「簡易鑑別」のこと。

鑑別書の作成をともなわない鑑別のことです。

鑑別書を作成するよりも、安価で石が本物か偽物か知ることができます。


鑑定機関の発行する簡易鑑別が記載されたものになります。

鑑定書・鑑別書のような冊子ではなく、上画像のように小袋に宝石名が記されているものになります。

 

このソーティング、私などは、カラーストーンを仕入れた時に鑑別機関に頼み、作成することが多々ございました。

同業者 = 仲間に卸す時など、話を速やかに進めるためのアイテムです。

 

「間違いない石ですよ。買わない?」って感じです。

鑑定書と鑑別書の違い

鑑定書はダイヤモンドのみに発行されている、「品質を証明するためのもの」です。

4c = カラー・キャラット・カット・クラリティ―が記載されております。

 

鑑別書は宝石全般に対して発行され、「天然か、人工か、どうかを証明するもの」なんです。

料金は?

石によってもソーティング代金は変わります。※検査の方法や追加検査が必要な場合があるため。

また、鑑別機関によっても変わります。

 

大手? いわゆる鑑定・鑑別書の発行部数の多い、有名どころはやはり高めの価格設定。

こじんまりとした、小規模機関では、やはり安い。となります。

 

宝石業界で最も有名かつ権威のある鑑定機関 = GIA>>

 

この度のソーティング代金は、価格づけをすれば、2,000円ちょっと。てなとこです。

職人より

当店、このソーティングは営業品目とはしておりませんが、お客様からリクエストを頂いた時だけ行っております。

 

日常、この手の話、たいていの場合、お客様もお金を払ってまで、白黒ハッキリつけたいと思っておりません。

 

私、宝石を扱うようになって30年以上のキャリアはありますが、鑑定士ではなく、技術者なので、憶測・経験値・感でしか答えられない。

科学的根拠が無い。言葉を変えるといい加減な話し。

そうなってしまうので、「専門機関で、鑑別いたしますか?」と尋ねると、「そこまでは・・・。」とご返答。

 

よって、しゅう~~りょう~~ の場合が多いです。

 

しかし、このたびは、20年以上お付き合いのあるお得意様からのリクエスト。いや、ご相談。

まして、お母さまが残したもの。との事。

いつものパターンで終わらす事はできなかったもので、「お預かりする」とだけ伝え、ソーティングを依頼いたしました。

 

なんか、本物の気配がしたのもあったもので。

話しが長くなりましたが、「宝石の名前、鉱物の名前、石の重さを知りたい」と考えている方には、安価で白黒ハッキリつけられる、「ソーティング」おすすめです!!

 

しかし、人生・世の中、白黒ハッキリつけない。

ほわ~ん としていた方が、幸せな気持ちでいられる。

そんな事・時 もありますよね。

 

あしからず。

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