帯留めをペンダントトップにリフォームしました。
世田谷区からご来店頂きました。
「この帯留めを
ペンダントとして使っているのですが、
ひっくり返ってしまうのです。
なんとかなりませんか?」
お任せ あれ ♪
プラチナ900製・ダイヤ4.15キャラット の 帯留め
今は無き、老舗の宝飾専門店「銀座審美堂」でオーダー製作した、ずっしり重たいプラチナ900製の帯留め。
ダイヤはカットの良いものが4.15キャラットも入っている。
ギラッ キラ の美しいダイヤ。
クールでビューティフル ♡ ダイヤづくし。ダイヤまみれ。
すごい ! の一言。
私バブル世代のジュエリー業界の人間。
数百万の指輪・ペンダントなどは、沢山見て参りました。製作・販売して参りました。
しかし、帯留めで数百万の品は、まー珍しい。いや、ぜいたく。
まさにバブル時代のジュエリーと申しますか、とても豪華。
変な言い方で申し訳ございませんが、映画「極妻」で岩下志麻さんが、この帯留めを着けて「わてや」と言っている絵が頭に浮かんで参りました。
それほど迫力があり豪華で着ける人を選ぶという意味です。
おバカな例えですみません。失礼お許しくださいませ。
また、さすが審美堂さんだけあって、仕上がりもきれい。
この豪華でクオリティーの高い帯留めを、ペンダントトップにしているお客様もすごい。
この迫力と存在感アリアリの超豪華な帯留めを、ペンダントトップとして使いこなしている。
さすが、世田谷の上品な マダム。
まさに さすが です。
オリジナルの形状を変更しないで、ひっくり返らないに加工する。それがお客様からのリクエスト。
帯が通る部分を切り落とし、ペンダントトップにリフォームするのが王道であり、仕上がりもきれい ♪ となります。
しかし、お客様「思い出があるので、この状態のまま加工して下さい」との命。
御意 !!
通すチェーンは下画像のものと、もう一本との事。
大きいプレートのついた、ベネチアンチェーンです。
では、ビフォー・アフターをご覧くださいませ。
帯留めパーツの内側に加工いたしました。
チェーンのプレートがギリギリ通る位の、仕切りをつけました。
これなら、外観上は何も変わりません。
お客様のリクエストに100%対応となります。
プラチナ900製の丸線を
きれいなラインにして、ロー付け = 溶接しました。
違和感ありませんでしょ?
チェーンが裏側に通るので、まさにオリジナル状態のまま、ペンダントトップになった。
ですよね ♪
技術者サイドからの一言
この度の加工、”オリジナル状態のまま”の 加工という命。
完成度から言えば、帯の通る部分のアーチを切り落とした方が良い。
そして、チェーンの通るバチカンを裏に製作する。
この方が最適・最善、クオリティーの高いものとなります。
首に付けた時、前に “おじぎ” 状態になることも防げます。
この度の技法では、数十グラムというプラチナの塊である、本体の傾きを制御することは不可能。
若干ではございますが、前につんのめったように、傾きます。
しかし、「思い出があるので、この状態のまま加工して下さい」とのリクエスト。
尊重いたしました。御意としか言えません。
お客様、もう一言おっしゃる。
「先日のエメラルドの指輪、思っていた以上に、きれいに仕上げてくださいましたので、こちら持参いたしました」と。
クオリティーや費用対効果など、色々とございますが、やはり、想い ですね。
そして、愛と情。 なんですね。
ありがとうございました。
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