クロムハーツ キーリング クイッククリップの曲げ直し

郵送加工依頼のお客様からの追加オーダー!!

「クロムハーツ キーリング クイッククリップ 直してもらえますか?」

現物拝見してからのご返事でよろしいでしょうか?

加工作業の難易度は低い。しかし、違う問題が発生するかも・・・。

どうやって直すか? 答えは簡単。ただたんに力を入れて曲げるだけ。

さほど難しいとう言えない作業。

しかし、問題はクロムハーツであり、中にバネが入っているという事実。

 

クロムハーツは高価。バネは消耗品。

キーホルダー・クリップと言われているモノは、ボディがシルバーでもバネはただの鉄・金属です。

このバネっていかれると、我々彫金の職人には修理できません。

いや、バネだけって売ってない。よって壊れると じ エンド。

 

お客様から預かった、クロムハーツ キーリング クイッククリップの曲げ直しをしている時、バネ部分を触ってないのに壊れる可能性も 0 ではない。

完全・絶対・リスク無しは存在しない。

実際、毎日のように触れている引き輪のバネ、突然イカレる事も何度か経験している。

また、加工代金、数千円程度と低料金。

しかし、お預かりしている私のところでバネが突然イカレたら、クロムハーツなんて高額品弁償もできない。

よって、「君子危うきに近寄らず」宜しく「当店ではできません」と、普通は言います。

 

しかし、この度のクロムハーツのオーナー様、エルメスのシェーヌダンクルブレスも当店で加工しておりますし、このリスクの部分も「そうなったらそうなったらで仕方ない」と言って頂けましたし、「でも、直る可能性が高いなら、是非お願いしたい」とも、言っていただいたので、今回はお引き受けいたしました。

新品のように磨き直しは可能か?

答えは、NO !!

いや、「ピカピカに磨いてもらえますか?」と言われましたら、イエス ! というかもしれません、

その理由は

独特の風合い = テイストが再現できない。から です。

 

そのようなモノが好きで作り、そのようなモノが好きだから購入する もの

シルバー・金・プラチナをピカピカにする。

我々にとっては、いろはの “い” 普通にできる作業。

例えば

  • 紙ヤスリを240番から2,000番まで使用し、丁寧に傷を落とす。
  • 磨き粉を付けたバフでポリッシュ
  • 鏡面仕上げの為にヘラがけ。

ざっくり申しますと、これでピッカピカ ♪になります。

 

しかし、クロムハーツを5万・10万、それ以上で購入する方は、ピカピカだから買う訳でなく、クロムハーツ独特のフォルムと風合いが気に入り、購入すると考えております。

ですので、ピカピカになったモノを薬剤を使用して、燻してオリジナルに寄せても、この燻しの風合いを完全に再現する事はできません。

よって、「新品時のように磨き直しをして」と言われましても、「オリジナルの風合いを再現できません」と言わざる得ない。

この度の、クロムハーツのオーナー様にも、お伝えいたしたところ「そうだよね」と理解頂きました。

職人より

貴金属の修理・加工は、当店25年以上毎日行っております。

しかし、バネの入っている装飾品は、万が一があった時、バネを仕入れられないため、通常はお受けいたしておりません。

もし、クロムハーツなどの修理を考えておられる方は、シルバーアクセサリーが大好きだから作って販売し、尚且つ、他社・他店のモノでも修理をしてくれる職人・クラフトマンの居る店を探し、ご相談して見てください。

 

それが最適・最善と存じます。

 

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