hoo 3カラーリング サイズ直し
横浜市中区よりお越しのお客様からのオーダー!!
「この指輪のサイズ直し、どこも引き受けてくれないので相談に来ました」
横浜市中区 ? って、ほんちゃんの横浜じゃん ♪
いや、港・山下公園のある地区ですよね。
はるばるご来店いただいたので、全力でリクエストに答えます!!
シルバー925 3連リングにスリーカラーメッキ
hoo という横浜にある、お洒落なジュエリーファクトリー製の指輪。
材質はシルバー925製。ホワイト(ロジウム)・イエロー・ピンクのメッキがかかっております。
リング表面には、ハワイアンアクセサリーらしい彫り模様。
最もサイズ直しの難易度が高い仕様。
「お客様、結構な料金とお時間頂きますが、よろしいんですか?」
「お願いいたします」との事。
わざわざ横浜の山下公園の近くから、狛江市まで高速を利用してご来店頂きました。
断る理由はもちろん無い。いや、お客様に敬意を表してお受けいたしました。
カット → ロー付け → メッキ → マスキング → メッキ という手間のかかる工程
#5 から #4 へとサイズダウンが今回の命。
通常のサイズ直しは、カットして、ロー付けして、磨いて終了。
しかし、このたびの作業は更に、ホワイト(ロジウム)・イエロー・ピンクのメッキをかける。
3カラーなので、メッキも一回では終わりません。マスキングしながら一回ずつ3色かけなければなりません。
最大の問題点は、3本全体に施された彫り模様。
リング表面にあるハワイアンアクセサリーらしい彫り模様。
これが最大の問題です。
結論は、サイズ直しの痕が目立たないようにするのは至難の業。
切断してロー付け(溶接)しなければならないので、切断箇所の選定を誤るとアウト。
また、切断してロー付けの後は、磨かかないとなりません。
模様の上を磨く = 模様が薄くなるリスクが大。
手間と技術が必要な作業となります。
もう一つの問題点、ピンクメッキ
ホワイト(ロジウム)・イエローのメッキは、白と黄色。あまり色幅もなく、メッキ技術として長い蓄積があります。
しかし、ピンクメッキは、濃い・淡いから始まり、色の幅が広いため、メッキ専門家の力をかりなければなりません。
オリジナル = 加工前の色を見てもらい、寄せられるかの打合せも必要となります。
また、お客様にも完全にオリジナル状態の色は出ない。
それを承諾して頂く必要もございます。
いわゆる、折り合いをつけてもらわなければなりません。
何個ものハードルをクリアしなければ、完遂できない作業。
結果
サイズ #4 ジャストに。
切断・ロー付けの痕もほとんどわからないレベル ♪
職人より
この度の作業は、3本分のサイズ直しと、3色のメッキを施しました。
手間と技術のいる作業 = 加工代金が高くなる。と、なります。
シルバー製品の場合、購入価格を考えると加工代金と折り合いがつかない場合が多々ございます。
まして、+ メッキを施す作業となると尚更でございます。
また、作業をする当方も、神経を使い、メッキの専門家との打ち合わせをしたり、普通のサイズ直しより何倍もの時間がかかります。
損得勘定で言えば、「合わない仕事」とも言えます。
しかし、横浜の山下公園の方より、わざわざ高速を走り、小田急沿線・世田谷地区にある当店までご相談に来て頂いた。
時間とお金をかけて当店にご来店いただいた。
技術者としても、経営者の立場としても、とても光栄な事でございます。
お客様にとって、プライスレスなもの。
その大切なものを、当店の技術でお役に立てるのであれば、出し惜しみせずベストを尽くします。
お客様の至福と、当方のスキルアップのためにも、できる事にはベストを尽くします。
ジュエリーの加工・リフォームは、当店へご相談くださいませ。
プライスレスなもの、お受けとめいたします。
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