象牙ネックレス 留め具交換の問題点。

台東区から、郵送加工依頼のお客様からのオーダー !!

「象牙ネックレスの糸替えお願いできますか?」

「留め具が欠けてしまうことがあります」

「なら、18金の引き輪をつけてください」


御意。

留め具を三分割にしないと、糸替えができない、やっかいな留め具

象牙と琥珀によく使われている形状の留め具。

くるくると回し、留め具を外すとネジ山が切られた凸が現れます。※黒矢印

この凸を外す、三分割にして初めて糸替えができます。

 

問題は、この凸を外す時に欠けてしまう。その確率が 0 でない。

言葉を変えますと

  • ときたま欠ける。
  • やってみないとわからない。

となります。

 

この凸の隠れている部分に、接着剤がべったりとついている場合があります。

よって、湯煎して接着剤を溶かし、ねじってとります。

しかし、この作業は、”隠れている部分” = “見えない” のですから、綺麗に・きちんと外せるか断言できません。

象牙専門店なら、壊れてしまっても留め具の在庫もあるでしょうが、街の宝石店や当店のような工房では、象牙の留め具の在庫は無い。

というのが普通です。

 

理由は、象牙には個体差が有る。言葉を変えますと”色” が有る。

白っぽい象牙。黄色っぽい象牙 etc。

それともう一つ、昨今、象牙ネックレスを着けている方が少ない。

需要がほぼ無い。よって在庫を持たない。

これが本当のところではないでしょうか。

ならば、18金の引き輪+プレートを付ける

この度のお客様は、さっぱりした方なので、「ならばチェーンネックレス用の18金の金具をつけて」で終了。

寸法 = 長さ もほぼ変わらないので、使用上の問題も無し。

いや、かえって使いやすくなった。とも言えますね ♪

完成

約1mの象牙ロングネックレス。

なんとも贅沢で高価な逸品。

 

いずれ、お嬢様・お嫁様に差し上げるときには、二分割 = 50cm ×2 も安価に加工もできます。

それまでは、家宝として・希少な装飾品として、着けてお楽しみくださいませ。

サマーアクセサリーとしても素敵です。

又、象牙は現在でもワシントン条約の対象

ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は、野生動植物の国際取引の規制を輸出国と輸入国とが協力して実施することにより、絶滅のおそれのある野生動植物の保護をはかることを目的とする。

引用: 外務省HP>>

 

大切にお使いくださいませ。

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