パールブローチをペンダントにリフォーム
川崎市からご来店頂きました。
「パールブローチをペンダントに作り替えできますか ?」
おばあ様のパールブローチを
お孫さんがペンダントとして身に着けるとの事。
喜んで !!
ブローチ金具を外し、バチカンを装着
まずは、ブローチの裏側に付いている金具を切り落とします。
おばあ様の時代のブローチ金具は、”ふうしゃ”と言われる金具が付いております。※画像下部分
そして、長い針が付いております。※画像上部分
この2つのパーツを切り落として、切断部分を綺麗に磨きます。
大き目のバチカンとチョーカーをご用意
お孫さんである若いお嬢様がおっしゃいました。
「チェーンではなく、ラバーネックのようなもので着けたい」
そうリクエスト頂きましたので、こちらご用意いたしました。
形状記憶ワイヤーの通ったチョーカーです。
留め具 = クラスプがなく装着が簡単。
表面がマットでしゃれおつ ♪
チョーカーの太さが 3mm 、チェーン用の通常サイズのバチカンではとても通りません。
よって、それ相応のバチカンをご用意いたしました。
そのバチカンの内側を丸く加工いたしました。
バチカンを溶接 = ロー付けいたします。
通常、私共はバーナーをを使い溶接 = ロー付けいたします。
しかし、パール = 真珠が入ったままでは、このバーナーで溶接 = ロー付けはできません。
真っ黒焦げになってしまいます。
しかし、パールを全て外し溶接 = ロー付けした後、またパールを付け直しいたしたら、加工代金が結構かさんでしまいます。
お客様の金銭的負担が増える。そうなります。
そこで、パールが付いたまま溶接 = ロー付けできるレーザー溶接を行います。
メリット、デメリット考慮した上、レーザー溶接をご提案いたしました。
最大のメリットは、懐に優しい金額で行う事ができるからです。
完成品ご覧くださいませ。
マルチカラーのパール。
とても綺麗です。
おばあ様の時代のパールには見えません。
ご納品を終えて
ご依頼主であるお客様は私と同世代。
お客様のお子様であるお嬢様は、我々の子供世代。
若きお嬢様達でございます。
その若きお嬢様が、おばあ様の遺品をリフォームしたものを身に着ける。
素敵です ♪ 新たなる文化とも言えます。
深い絆が感じられました。
“うらやましい” とも思いました。
おばあ様も幸せと思います。
この加工他、数点のリフォーム・リペアをご依頼頂きました。
また、この度のご依頼、唯一無二の物を託して頂き誠に感謝している反面、とてもプレッシャーも感じました。
なんせ、おばあ様の遺品のリフォームのため、二人のお嬢様とお客様とお嬢様の旦那様とファミリーほぼ総出のご来店。
私、エクスキューズ無しの仕事をせねばなりません。
ご納品を終え、「お世話になりました。ありがとうございます。」と言われた時は、感無量ではございましたが、ホッ としたのが本音でございます。
エネルギーと愛に満ちたご家族からオーダーを頂けたこと、誠に感謝申し上げます。
改め、ありがとうございました。
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