折れた指輪の修理復旧

川崎市からリピーター様のご来店 !

「折れちゃったの 直る ?」

折れたプラチナダイヤリング_1

「なんとか直しますが、指大丈夫でしたか ?」

真っ二つに折れた指輪の修理の肝 “耐久性をどう保つか”

まずは重症・絶命寸前の指輪をご覧くださいませ。

折れたプラチナダイヤリング_2

ダイヤモンドが付いている腕の部分が折れて

ダイヤモンドがすっ飛んでおります。

折れたプラチナダイヤリング_3

見事な切断部分。

折れたプラチナダイヤリング_4

まさに真っ二つ。

大クラッシュ !!

 

重量のある18金ホワイトゴールドの指輪。

メレダイヤもそれ相応入っております。

金価格高騰中の昨今、新規で購入すればウン十万の指輪。

 

ご臨終です。

 

というのは忍びない。

まして、リピーターのお客様のご依頼、ベストは尽くそうと思いました。

 

折れた部分をヤスリで削り、溶接するだけではくっつくが使い物にならない。

また、真っ二つになることは、火を見るよりも明らか。

 

よって、すっ飛んでいったダイヤ1psは諦めて頂き、その部分を補強し溶接する事をご提案。


しかし、デメリットは、メレダイヤ1ps分+α、サイズが小さくなる。です。

 

ですが「きっちり、しっかり強度が保てたら、改めてサイズ直しの作業をすれば良い」承諾頂き、加工スタート !!

 

では、完成品ご覧くださいませ!!

折れたプラチナダイヤリングを修復_1

センターのスター部分と腕部分をしっかり溶接いたしました。

折れたプラチナダイヤリングを修復_2

切断部分もしっかり補強し、きっちり溶接 !

折れたプラチナダイヤリングを修復_3

歪みを修正いたします。

完璧な歪み取りはできませんが

大クラッシュした指輪とはわからないレベルまで

あの手この手で、修正いたしました。

折れたプラチナダイヤリングを修復_4

無事完了 !!

 

ご納品を終えて

切れた部分をひっつける。

 

これはこれで大変ですが、歪み、ねじれを修正する。

 

これ、もっともっと大変です。

車で言えば、フレーム修正を行った後、板金作業をし、塗装するとなります。

 

18金ホワイトゴールドは、ロジウム処理をしなければなりません。

必須と言ってよいかと存じます。

ロジウムメッキは、希少な白金族元素である「ロジウム」を用いて金属表面に施すメッキの一種です。

ロジウムメッキは、高級な宝飾品、高級腕時計、車のエンブレム、音楽楽器、電子部品など、さまざまな分野で使用されています。

その特性から、高級品や高耐久性が求められる製品に採用されているメッキです。

ダイヤモンドがついた指輪の修理、修正は、直すだけではなく、歪み、ねじれによるダイヤモンドの脱落リスクを可能な限り、低減させなければなりません。

なぜならば、直ってルンルン気分♪で日々つけていたら、ある時ダイヤモンドが外れ無くなっていた。

そのような事、あります。

 

我々、そのような事がなるべく発生しないようベストは尽くしますが、大クラッシュした指輪はなんらかのダメージが残る場合がございます。

よって、このような修正復旧された指輪は、”自転車に乗る際は、絶対つけない”などの配慮をお願い申し上げます。

当店のある狛江市は平な地区で、坂がほとんどございません。

よって、自転車を移動手段にしている女性が多数存在いたします。

そのせいかは100%断言できませんが、「指輪が変形したから直して」というご依頼、少なくありません。

 

特にプラチナ製の指輪で、ややサイズが大きい状態で自転車に頻繁に乗る方は、指輪の変形が発生する確率が高い。

 

そう感じております。ハイ。

 

しかし、この度の指輪の破損状態は、私この業界に35年おりますがトップ3に入ります。

 

お客様に「お怪我無かったですか?」と尋ねたら、ケラケラ笑いながら「なんとも無し」との事。

お 恐るべしお客様。

 

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