指輪の整形&磨き直し
地元狛江市からご来店のお客様からのオーダー!!
「この変形・歪み、直りますか?」
凄いっすね。
お怪我なかったですか?
なんとかやってみますね。
プラチナ製指輪の変形。意外に多い理由。
お客様の指輪、ずっしりと重たいプラチナ900製のもの。
指輪内側にダイヤモンド2Ps入った高級品。
しっかりと製作されたこの指輪ですが、見ての通り見事に変形いたしております。
なぜこの様に変形するのか?
一言で言いますと「やわらかい から」です。
プラチナって高い。高級。硬い。ってイメージをお持ちの方、多いかと存じます。
プラチナって高い。高級。もちろんですが、実はやわらかいのです。
なにと比べて、どのようにやわらかいのかとなりますが。
18金と比べてやわらかいのです。
では、どのような場合このように変形するのか?
- 指のサイズより指輪が大きく、且、重い物を持つ。
- 自転車のハンドルを頻繁に持ち、力む。
現に、この指輪のオーナー様、筋トレ・ウェイトトレーニング中つけてこうなったとの事。
整形・磨き直しいたしましょう ♪
ただ、ただ、鏡面になるように
地味に・丁寧に・根気よく
磨きます。
仕上げは、ヘラ ♪
私の得意技! ヘラ仕上げ。
この尖ったもので、プラチナの表面の凸凹を押しつぶし、プラチナを締め上げます。
エルメスのシェーヌダンクルブレスを仕上げる時は、水をつけてヘラがけいたします。
クールな表面になり、びっかびかに光ります。
地味な作業でもあり、一工程増えるので手間もかかりますが、最高の仕上がりとなります。
職人より
- 丸いカーブ= R のついたものをダレさず磨く。
- 真っ平のものを、平に磨く。
- キッチリ角を立てる=エッジを効かす。
地味で、基本ですが、これが中々難しい作業なのです。
車で申しますと、ケンメリのサーフライン。※古いっすね。
フェラーリのグラマラスなボディライン。
これを修復するって、結構職人泣かせ。
そう、聞いております。
いろはの” い “の作業でございますが、技術者の力量が一目瞭然で現れるのだろうと考えます。
私も、死ぬまでに、一流と言われるように精進いたしたいと存じます。
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